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昭和60年・刑法第2問


問題文

 保釈中の被告人甲は、病気を理由に公判審理を引き延ばそうと考え、高血圧症のAに対し、甲の名前をかたってB国立病院で診察を受け診断書をもらってくるように依頼した。そこで、Aは、同病院に赴き、甲と偽って内科部長医師乙の診察を受け、甲が高血圧症により約三箇月間の安静加療を要する旨の乙作成名義の診断書を得て、これを甲に渡した。その後、乙は、甲に利用されたことを知って、妻丙女に事情を打ち明けたところ、丙女は、診断書作成の謝礼や口止め料として多額の金銭を甲に要求しようと迫った。そこで、乙は、甲に対し、診断書作成の謝礼として、100万円を持ってこなければ裁判所や警察に真相を通報するなどと告げた。そのため、不安を感じた甲は、乙の言うままに丙女を通じて乙に対し現金100万円を渡した。
 甲、乙及び丙女の罪責を論ぜよ。


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